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2016.01.25
本音が言えない経営会議をなんとかしたい
「経営会議、やめようかと思てるんや。」
大阪で製造業を営む中小企業の経営者様とお話をしていた時、ポツリと言われました。
理由を尋ねてみると、下記の3点がありました。
・参加メンバーの前向きな意見が出ない
・部門の主張を繰り返すばかりで協力し合おうという雰囲気にならない
・単なる報告会で、出来ない理由や“がんばります”ばかりで具体的に進まない
月に1度開催する経営会議は、多忙な中で各部門のリーダーが一同に集まる貴重な機会です。 止めてしまう前に、まずは普段どんな会議をしているのかをオブザーブ参加させていただく事になりました。
会議は営業部と製造部の責任者とさらにそれぞれの複数の課から担当課長、そして社長を加えた総勢16名の参加者でした。会議の進行役は社長がされています。分厚い会議資料が配付され、各自それを読みながら淡々と先月の報告事項が発表されていきます。時折、社長が「今の件は製造部ではどう考えているのか?」と尋ねて、責任者が応えています。基本的に皆さん下を向いて(資料を読んでる風?)います。朝8時から3時間近く。さすがの私も、ぐったり(^^;でした。
その後の社長との面談は「よくある駄目ダメなパターンです。」という話から始めました。
私:「まずは社長が進行役をやめましょう。」
社長:「えー?!でも…私がやらないと他の誰も会議の進行なんて出来ないんだよ。」
私:「それは思い込みです。むしろ社長が進行役をする弊害の方が大きいです。権威者が前で進行していたら、メンバーは自由に発言する事が難しくなります。意見を出してもらいたいんですよね?」
進行役は総務課長に担当して貰う事にしました。【続く】