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2016.02.15
本音が言えない経営会議をなんとかしたい 【4】

“相手の立場に立つ”と、私達はよく言いますね。どうやって相手の立場に立ちますか?
相手の気持ちを想像しますか?それも悪くはありませんが、それはいつまで立っても、“自分の立場”からの想像でしかありません。
システムコーチングでは「身体を使って行う演習」がたくさんあります。実際に「相手の立場に立ち、相手の思いを感じる」経験をしてもらうのです。
 
営業部は製造部の、製造部は営業部の“立場”に実際に立って、相手になりきってもらい、言葉を発する事を行います。それをお互いに聞き合いながら、お互いからどんな助けがあれば良いか等を明らかにしていきます。
演習の後、次の会議の場を待つことなく、日常業務においてでも「営業部は今この点で困っている。製造部の配送係からこういうサポートが欲しい。」「配送係がそのサポートをするには、製造部の仕上がりをこれ位早めてもらえれば対応できる。」「製造部は営業からの指示がもっとこんな風なら、仕上りがより確実になる。」等の意見交換がなされるようになったそうです。

事情が分かれば人は動く。
相手の状況や事情がわからないから、自分側の都合だけを念頭に、不安になったり疑心暗鬼になったりして、動きが取れなくなるのです。

“相手の立場になる”と口で言うのは簡単ですが、実際にその立場になってみないとわからない事がたくさんあります。多忙な中でも、日常業務から少し離れて時間を取り、構成メンバー全員で対話を行う場をつくる事、「より良い関係性」を築く事が、成果を出すためにまず必要な事なのです。システムコーチングは、より良い関係性を構築する優れた手法です