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2016.02.08
本音が言えない経営会議をなんとかしたい 【3】

社長は「前向きな意見が出ない」と嘆いていましたが、社員さん一人ひとりにだって、それぞれに考えている事があるのです。皆それぞれに一生懸命です。
多人数になった時には、まるでそこに”お化け“が存在しているかのように、意見が言いにくい雰囲気がその場に生まれてしまうものです。皆さんもご経験があるのでは?

経営会議が終わってからは、営業・製造各部門の責任者10名による”チームコーチング”(=システムコーチング)を行いました。会議のしつらえを整えたとしても、実際にその場で“お化け”にやられてしまって発言が出来ないようでは意味がありません。さらには“お化け”が出てこない様な「良い関係性」になる事が、成果を出すための早道です。

10名のメンバーには、事前に私とのマンツーマンで1時間のインタビューをさせていただきました。各部門のプロとして、モノづくりの仕事に誇りを持ち責任感も強い。また、各部門同士の連携や協力体制を欲している。一方で、中途採用で入社間もない方や新規に創設した部門は具体的に何の仕事をしているのかよくわからない等、相互理解の不足と他部門への行き過ぎた配慮や遠慮が浮かび上がりました。

システムコーチングは、チームの強みと取組むべき課題から、実施プランを組立てます。
期間と費用はチームが取扱うテーマによって変わります。今回は、他部門の理解促進(互いを知り合う)、自らの意見や立ち位置を率直に表明し合う、部分(個人)から全体(チーム・組織)への視点転換をテーマとして取組む事になりました。
システムコーチングには豊富な演習ツールがあり、座学では決して得られない”気づき”を生み出すことから、チーム全体に変容が起きていきます。
初めに行ったのは他部門の理解促進の演習です。【続く】